このサイトでは先ず初心者が読むべき10冊を紹介していますが、ビッグファットキャットでも言っている多読について改めてやり方とその効果についてお話ししたいと思います。
「多読」を意味すること
ここ最近はこの「多読」という言葉だけで、外国語の本を沢山読んで外国語を身につけるという手法として使われるようになりました。
この「多読」を行うことで英語力をはじめ、様々な効果を得ることができます。
「英語などの外国語の勉強をしたい」という方はもちろんですが、「知識を得たい」「今まで自分が知らなかったことに触れてみたい」という方にも、ぜひこの洋書の多読をおすすめします。
多読にはどんな効果がある?
さて、多読を行うことによって英語力があがるのはもちろんですが、具体的どのような効果を得ることができるのかという点を確認していきます。
英文を読む速度が上がる
これは英語力の一つとも言えるスキルですが、特に英語関連の試験などを予定している方には打ってつけの効果と言えるのではないでしょうか。
というのも、英文を読む速度をリーディングスピードとも言いますが、このリーディングスピードの平均というのは、大学受験生で60~80wpmと言われています。
しかしTOEICのリーディングパートの場合には150wpm程度必要とされているので、大学受験生でもTOEICに必要なリーディングスピードを持ち合わせていないということは十分ありうるようです。
大学受験生平均の2倍以上のリーディングスピードが求められているTOEICですが、逆に言えばそれだけのリーディングスピードが必要になるということです。
そのため、TOEICなどの英語関連の試験を受ける方には、特に多読で英文を読む速度を上げることがおすすめだと言えるでしょう。
英単語を自然と覚えられる
洋書を読んでいると、必ずその時に分からない単語は出てきます。
しかしながら、もしその時分からなくても繰り返しその単語が出てくることで、記憶に定着しやすくなります。
また、洋書の良いところは、日常英会話では聞かない単語でも、読み物として出てくる単語というのも出てきます。
英会話的にはマニアックな単語に感じても、読み物としては当たり前に出てくる単語・表現というのがいくつもあります。
こういう単語を覚えられると、例えば英検や試験などに出てきたときに、自然と意味がでてくるようになるので、やはり多読によって得られる単語というのは大きいです。
リスニング力&ライティング力もつく
洋書を多読することで自然と英単語を覚えるようになると言いましたが、それはリスニング力の向上にも繋がります。
リスニングの問題が試験に出た際にも、「こういう英文どこかで聞いたことがあるかも」というようになり、言い回しや意味といったところも理解できるようになります。
それからライティング力についても向上が期待でき、洋書というのは当たり前ですが延々となんの間違いもない英文が続くわけです。
そのため適切に表現された英文の形を身につけることができますし、ノンフィクションものの洋書であれば、プロのライターが書いている文章表現を学ぶことにも繋がります。
英語圏の最新の本を読んで知識を付けられる
これはノンフィクションものの洋書に限った話かも知れませんが、アメリカや英語圏で発売された本をいち早く読めるようになります。
アメリカのビジネスモデルや情報が日本に来るまで数年以上遅れて浸透する何て言われていますが、そういった現地の情報を洋書であればいち早く情報を取れるようになります。
洋書とは別の話になりますが、The economistなどの国際情報誌は上級者の読み物になりますが、世界で活躍する経営者のほとんどは購読されているという話を聞いたことがあります。
こういった情報は基本的に英語ですので、英語が読めるようになるとそういった世界的な情報を取れるようになるので、ビジネスでも役立つのは間違いありません。

多読のやり方
このサイトではまずおすすめのやり方で、初心者向けの10冊読む事をおすすめしています。
もしまだ読んでいない方はこちらから洋書の読み方をご覧下さい。

それではいくつかポイントが挙げられるので、順番に見ていきましょう。
洋書をどこで手に入れるか(ブックオフの利用や電子書籍がおすすめ)
洋書をたくさん読むことであるので、もちろん実際に洋書が手元になければ話になりません。
そのために先ずはまず洋書を買いに行くわけですが、なかなか洋書が買える所って知られていないですよね。
そんなときに私がよく行っていたのが、ブックオフです。
ブックオフに行くと小さいコーナーではありますが、洋書が置かれていることが多いです。
しかもかなり破格で売られている場合が多いです。
もし近くにブックオフがある方はブックオフで洋書を探されると良いですよ。
次の候補は電子書籍です。
私の洋書の読み方として推奨しているのが、分からなかった所には線を引くというやり方がありますが、例えばKindleやBoox nova3などではマーカーが引ける電子書籍もありますので、電子書籍でも今は全然良いと思います。
そして、なんといってもすぐに読めるというのが電子書籍のメリットでしょう。
あまりにも洋書を買うのに時間をかけすぎて、読むまでに時間が掛かってしまうのは本末転倒ですので、読んでみたいと思った本をすぐに購入できる電子書籍はお勧めです。
洋書の選び方
もし本のレベルが分からないときはSSSのサイトで読みたいと思う本のレベルを調べてみましょう。
SSS英語学習法研究会のページで本のレベルを調べてから購入すると良いです。
読み方は基本的に初級の洋書の読み方と同じ
洋書の読み方でも書いていますが、基本的に調べる単語数は1ページ当たり3,4語までで、会話を聞くように文章の頭からどんどん意味を取っていきます。
もし、分からない単語が多すぎる場合はレベルを一つ落として別の本にチャレンジしてみましょう。
購入した本が無駄になったと思うかも知れませんが、レベルが上がった後にチャレンジして読めるようになれば良いだけなので、無駄にはなりません。
洋書の多読、超初心者には絵本もおすすめ
洋書初心者のための最初の10冊でも難しいくとっつきにくいという人には、絵本がおすすめです。
「え、大人に絵本を読めと?」と驚いている方もいるかもしれませんが、我々日本人は日本語の世界では大人かもしれませんが、英語の世界では十分赤ちゃんレベルと言って良いでしょう。
ネイティブの赤ちゃんがやるように、まずは英文の絵本を読んでみるものおすすめです。
ただ、絵本は大きい書店でないと売っていない場合があるので、Amazonで購入するか、大きい書店に行ったときに探して、立ち読みなどしてみてください。

まとめ:多読は新しい世界への扉
今回は洋書の多読についてお話しをしてきましたが、多読は英語を学ぶ手段でもあり目的でもあります。
英語を読むこと自体に情報を取るというということと、そして読めば読むほど例外なくどんどん英語が上達していきます。
これって凄い事だと思いませんか?
私もまったく読めなかった頃と今では、やはり英語が出てきたときの気持ちが全然違います。
私はIT関連の仕事をしていますが、多くの場合英語の仕様書や技術情報を読むことがありますが、英語から日本語の翻訳ソフトを使うこと無く、意味を取っています。
それは、その方が効率的ですし、固有名詞が変な訳になってしまう場合が多く逆に分からなくなるからです。
もし、英語を読む習慣がなかったら、すぐに翻訳ソフトを使っていたことだと思います。
こうして、思ってもいなかったところで役に立ちます。
ぜひ皆さんも、多読をして英語を読むことにおっくうにならないスキルを身につけていただけたら嬉しいです。